視覚障害者のためのVoiceOver教室
1月8日、ウィズあかし(生涯学習センター)学習室701Aにて、第4回KOKOA勉強会(スマホ入門講座)を実施しました。受講者1名、サポーター6名、見学者1名、講師は前半を高谷郁夫さん、後半を油谷が担当しました。
テーマ1:音声入力でメールを送信する
Siriを使ってのメールの操作です。ご自分の[姓][名]または[姓]に対してメールを送信するよう、Siriに指示します。
「●●▲▲にメールして」、と話すと、注意:複数のアドレスがある場合、そのなかのどれかを選択する。「件名は何にしますか?」→「内容は何にしますか?」と応答がありますので、順番に適切な語句を返してください。
Siriが、件名と内容を読み上げて、「送信してよろしいですか?」と尋ねてきたら、「はい」と応えてください。
今度は、メールが届いたか、確認しましょう。
Siriに、★「メールを読んで」、と話してください。未読のメールを、新しいものから順に、件名のみ読み上げてくれます。1件の件名を読み上げた後、数秒間何もしないでおくと、次のメールに移ります。
内容を読みたい時は、Siriが件名を読み上げた後、「読んで」と言います。読み上げた後、自動的に「返信しますか」と応答があります。返信したい時は、「返信」、中止したい時は、「中止」と言ってください。
Siriが話している途中で、ホームボタンを長押しして、[次]または[中止]などの指示をすることも可能です。
次に、Siriではなく、メールアプリを使って読んでみましょう。
メールアプリを起動してください。シリに、メールアプリを開いてと話しかけます。画面右下にある、[新規作成]ボタンをダブルタップしてください。
メール作成画面に変わりますので、[宛先]欄を探してダブルタップします。文字入力をする時は、このように入力欄を開く、ダブルタップをした後で入力操作を行う必要があります。
[先頭に挿入ポイント]、または[末尾に挿入ポイント]、という入力位置が案内されます。
①[宛先]欄へは、通常、連絡先に登録している相手を、1人ずつ検索しながら入力していきます。
今回は、連絡先に登録してあるご自分の[姓名]を、音声で入力します。2本指でダブルタップし、ご自分の[姓名]を話して、もう1度ダブルタップしてください。
右スワイプします。[連絡先を追加]ボタンがあります。
一度に沢山の宛先を指定したい時は、ここから選択して入力するのが効率的です。もう1度、右スワイプします。検索がうまくヒットしていれば、「結果」の発声のあとに、ご自分の姓名、メールアドレスが読み上げられますので、それを選択してください。
複数、条件にヒットした場合や、複数のメールアドレスが登録されていた場合は、いずれか1つを選択してください。
この時点では、まだ宛先欄に挿入ポイントがありますので、宛先を追加したい場合は、続けて先程と同じ要領で、検索と選択を繰り返します。
次は[件名]の入力に進みます。
右スワイプして件名に、[メールのテスト]と入力してください。次は、本文の入力欄に移動して、[メールの操作を勉強中]、と入力して、送信ボタンをダブルタップしてください。送信したメールが受信されるまで、しばらく待ちましょう。
メールの一覧画面を3本指で下スワイプしてください。[全ページ中の1ページ目]というところが、最新のメールが表示されるページです。ご自分が送信したメールを見つけてください。見つけたら、ダブルタップしてメールを開いて内容を読みます。
開いたメールを閉じる時は、スクラブするか、画面先頭の[戻るボタン]をダブルタップしてください。
内容が複数行ある場合、右スワイプしながら、段落ごとに読んでいきます。左スワイプで前の段落を、聞き直すこともできます。2本指で下スワイプすることで、その行以降を連続して読み上げさせることもできます。
既にほかのメールを受信している方は、そのメールを読んでみてください。読み上げの途中で、一時停止したい時は、2本指で画面をタップ。もう1度2本指タップすると、読み上げを再開します。
テーマ2:Siriを使ってメッセージを送信する
[連絡先]の[姓]の欄に松嶋、[名]の欄に奈々子と登録されているとします。
Siriに、「松嶋さんにメッセージ」と指示すると、「松嶋奈々子さんに、どんなメッセージを送りますか」と、応答してきます。[連絡先]の[姓]でも[名]でもヒットします。ごく希に、先頭に、所属を付けている場合や珍しい苗字の方の場合、ヒットしないことがあります。
[連絡先]でヒットしない場合は、自動的にLINEの友達リストを検索し、ヒットした場合はLINEで 送信するモードになります。
注意:「連絡先」とLINEの両方で、ヒットした場合、「どのアプリを使いますか?」と聞いてきます。
送りたいメッセージを音声入力すると、「メッセージの内容は、次の通りです」と言うアナウンスの後に、音声入力した内容を読み上げ、その確認の応答があり、「送信しますか?」と、聞いてきます。[はい]で送信、[いいえ]でキャンセルできます。
今度は、うまく送信できたか確認してみましょう。
Siriに、「メッセージを確認」と、指示してください。未読の 最新のものから順に読み上げられます。1件ごとに「返信しますか?」と尋ねてきますので、返答します。
「はい」と答えた時の返信の方法は、上述したメールの場合と同じです。また、読み上げを中止したい時は、[中止]と応えるのも同じです。
一度、ホーム画面に戻ってください。ホームボタンの方は、ホームボタンをクリックし、顏認証の方は、右サイドボタンを押し、上スワイプしてください。
次回の入門講座は、2月12日の予定です。